【インプラント】 Case 2 下顎右側第二乳臼歯 晩期残存・根尖性歯周炎
2024/08/03
年齢・性別 |
39歳・男性 |
主訴 |
右下の奥歯が痛い |
診断 |
下顎右側第二乳臼歯 晩期残存、根尖性歯周炎 |
治療方針 |
抜歯、インプラント埋入、GBR |
治療期間 |
6か月 |
治療費 |
インプラント埋入:¥110,000(税込) |
治療のリスク・注意点 |
インプラント埋入手術時:出血、腫脹、疼痛、感染、神経損傷、インプラント体生着不全 |
初診時
下顎右側には子供の歯である第二乳臼歯(矢印)が残っており被せ物が装着されています。周囲の歯茎に炎症はありませんが、レントゲンでは深い虫歯の治療をした跡があり、炎症によって周囲の骨が吸収しています(丸印)。本来生えかわる永久歯は認められませんでした(先天性欠損)。
根の治療では改善が見込めないため、抜歯後にインプラント埋入の方針となりました。
抜歯を行い傷が治癒するまで2か月程度待ちます。その間に歯周病の治療も行います。インプラント治療をする上で、歯周状態を改善させることは必須です。
抜歯後2か月
CTを撮影し画像上でシミュレーションを行い、インプラントを埋入する位置を決定します。
手前の歯の傾斜および根の湾曲、神経の近接(オレンジ色の部分)によって埋入する位置や角度に制限があるため慎重にシミュレーションを行います。
今回は骨の陥凹があるため骨補填材を使用したGBR(骨造成術)を併用する方針としました。
インプラント埋入手術
インプラントを予定の位置に埋入し、骨が不足している部分に骨補填材を築盛します。術後に確認のためのレントゲンを撮影しましたが、予定通りの位置に埋入できています。
この状態で2か月ほど治癒を待ちます。
上部構造物装着
精密な型取りを行い上部構造物(被せ物)を作製し、調整後に装着した写真です。
今回は歯がない部分の幅が広いためもともと生えていた乳臼歯のような形態にしました。形態や色調は周囲の歯と調和がとれています。
治療前後
良好な状態を維持できるようにメンテナンスへ移行となりました。
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